緊張しているとき、焦っているとき、
それらを抑えて、自分を整えるために
自分から、あるいは、他の人から促されて
“一呼吸”置いてみることってありますよね。
一日、どのくらい呼吸ってするんでしょうね。
仮に1分間に、20回(3秒に1回)とすると、
1時間に、1,200回、一日28,800回。
そのほとんどは気にしていません。
意識せず勝手にしています。
そしてまた、緊張や焦りで自動的に
呼吸は浅く、早くなったり、苦しくなったりします。
意識せず勝手になります。
そう、意識せずに、です。
言ってみれば、心と身体の状態を
外に表現、意識へ伝えてくれるのが
呼吸の仕方のだったりします。
そしてまた、私達は、
焦ると呼吸が浅くなる、
緊張すると呼吸が苦しくなる、
経験をたくさんしています。
すると、呼吸が浅くなると・・・焦り出す。
呼吸が苦しくなると・・・緊張する。
というように、
主客、本末が転倒し始めている・・・んです?
私達の数十年の人生経験で、もはや、
緊張したり、焦ったりするから
呼吸が浅く早く、苦しくなるのか、
呼吸が浅く早く、苦しくなるから、
緊張したり、焦ったりするのか。
区別がつかなくなっていることに気づきませんか?
・・・で、このことに気づくと、
これは、これで丁度良いのです。ラッキーなのです。
唐突ですが・・・呼吸の仕方を変えることは出来ますか?
多くの方が、“出来る”と仰って下さると思います。
そう、自分で、呼吸の仕方を変えることできます。
それの一つが、“一呼吸置く”ですよね。
“わざわざ”自動で早くなっていた、苦しくなっていた
呼吸の仕方を、“わざわざ”一旦、スピードを変える
止めてみる。わけです。
すると、自動的にその呼吸で感じていた感覚は
自動的に変わらざるを得ません。
その呼吸の仕方でなくなったのですから。
こんな風に、これまでは意識もせずに、気づかずに
やっていたことが、私達の世界や、行動の結果を
言わば“自動的”に作ってきたわけです。
ですから、これまでと同じことを“わざわざ”やってみる。
そして、“わざわざ”したことであれば、わざわざ変えることも
できる。
これが言ってみれば“自分の新しい使い方”
・・・自分への依頼、お願い、協力の仕方です。
そう、自分自身をこれまで以上に、味方に付ける
という表現が近いのかもしれませんね。
image credit: kostax / 123RF ストックフォト
(初出 Facebook NLPフィールドCafe2015.4.8 一部改変)
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