【今週の“もう”ひとこと】
全員が間違っているとき・・・
全員が正しいことになる。
(ピエール・ド・ラ・ショーセ/フランスの劇作家)
When everyone is in the wrong, everyone is in the right.
Pierre de La Chaussee.
インターネットの発達や、
クイズ番組で扱われるようになって
間違った日本語の使い方・・・なんてことが話題になります。
例えば「確信犯」と言う言葉。
「悪い事だと知りつつ、
(大きくは罰せられないだろう等と予想をして)行動起こす人」
と言う意味で、使われたりします。
ですから、「確信犯」はズルいヤツ、
計算高いヤツと言うことになります。
しかしながら、元々意味は
「自分伸しようとしていることは正しいと信じて行動を起こす人」
と言う意味で、良い意味でも悪い意味でも
後先を考えない、一本気と言えば聞こえは良いが、
どちらかと言えば、不器用というか・・・ほぼ反対の
人物像になります。
しかし、ちょっとした雑談で「確信犯だな」なんて使うと、
元々の意味を知っている方が、かえって
「おまえ、間違ってるよ。言葉の意味知らないなぁ」等
と言われる始末。
言葉は変化するものと言いながら、
「正しさ」ってなんだ?
・・・さすがに叫びはしませんが
モヤモヤが残ります。
私達が、言葉を使って、
そして、議論をしてルールを作る。
とすると
「正しさ」も「誤り」も
その言葉で人が作ったルール、基準の
評価なのだということ。
ですから、
個人的には正しい ってこともあれば
組織的には正しい ってこともあり、
文化的には正しい ってこともあるし、
倫理的に正しい ってこともある。
極論を言えば、
正しさは、その人の“勝手”
…自分の基準を選ぶか
組織の基準を選ぶか
文化の基準を選ぶか
倫理観という基準を選ぶか
(倫理観と言っても、文化の影響は受けますが…)
は“自由”ってこと。
大切なのは、「正しい」「誤り」を
決めたり、互いに非難することではなく、
互いの違い(基準、観点、背景)を知ること。
サッカーのルールで、バスケットをやるとしたら
キックオフ(ティップオフ)の時点で
“ハンド”の反則・・・ゲームになりゃしない(笑)
そんな、アホなことはしませんよね。
NLPは、それぞれの人が気づいている事の
評価や“意味付け”だけに注目するのではなく
その背景や、その深層の心の動きにも注目して
“正しさ・誤り”を超えたところにある
互いにとって必要な事、手にいれたいことを
探っていきます。
“正しさ・誤り”は対立は生んでも、
新しいものは生み出しませんから。
そんな創造的な関係や場、
あるいは、自分の中の創造性を高めるために
NLPやコミュニケーショントレーニングが
それにも実は役立つと考えています。
このブログや、実際のワークショップの体験を
通して、ツールを手に入れて頂けるとうれしいです。
さて、
あなたにとって“正しさ”は、どんな存在に変わるのでしょうか?
あなたにとって“大切にしたい正しさ”はなんでしょうか?
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2015.8.31改変)
http://ameblo.jp/awakeners
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