「警部殿、邪魔しないでくださいよ?」
「わかりました、邪魔以外のことをします。」
某局の人気ドラマに出てきそうなやりとり。
…これが“否定形”を上手に使うヒントとなる
やりとりです。
“邪魔しないでください”と伝えた側は
当然、目の前であるいは、自分が行く先々に
現れて欲しくないということを伝えたかったの
でしょうが、まだ、この先どこに行くかも
何をするかも、決まっていない段階で
Aをしないでください、Bをしないでください
・・・・Zをしないでください、
と列挙をするのは不可能です。
したがって、
「警部殿、邪魔しないでくださいよ?」
となるのですが、
“警部殿”は、“言われた(文字)通り”
「“邪魔”をしない=邪魔以外がしても良い」
と理解すると、
結果、きっと警部殿は、A・・・Z以外のことをします。
となって、せっかくのお願いも
効果半減(その結果、あのドラマが進むとも言えるのかもしれませんが…)
“否定形”は、気付いているものに対しては
効果があります。しかし、それ以外ものには
効果を発揮しないと言うことにお気づきでしょうか?
子供の頃「やっちゃいけません」と
言われたことほど「やっちゃう」
あなたがお子さんをお持ちであれば、最近も
経験がお有りでしょうし、そうでなくても
ご自身の記憶をたどれば、「〜してはいけない」は
かなり「スリル感」を漂わせているもの。
いけないと思うのもまた。
これ自身は、私達の“脳”には
知らないものをそのままにしたくないという性質が
あります。つまり「〜してはいけない」には
同時に「〜したらどうなる」への興味をくすぐるのです。
とくにこの誘惑に打ち克つために、頑張れ“前頭葉”
なのですが、子供の頃はまだまだ発達途上。
親としては、気づいている危険から、
守ろうと知識として教える「〜してはいけない」ですが、
子供にとっては、「〜したらどうなるんだろう」と
言う興味に火をつけてしまうということに
気づいておく必要がありそうです。
こんな風に“否定形”(〜ではない)は、ときとして
私達の意識を、新しい世界へを誘う働きを持っていた
ことに気づきませんか?
考えが行き詰まったとき、
迷ったり悩んだりしたとき
“否定形”を活用してみませんか?
“ない”とか英語で言う“not”は、
言葉の上にのみ存在します。現実世界には
存在しません。
…じゃ、何もし“ない”というのはどうなんだい?
と思ったりしますが、
そこに留まっているとか、
何か考えごととしているとか
何もし“ない”代わりにしていることが必ずあります。
つまり“否定形”を行動するためには
必ず、否定された以外の行動をする必要があります。
そこが、考え、アイディアの広がりになります。
そして、私達が考えに行き詰まっているとき
迷ったり、悩んだりしているとき、
その時に考えている“考え”に固執しているときが
少なくありません。
そこですかさず“否定形”を活用するのは如何でしょうか?
…それをし“なかった”ら、何が起こる?
…その両方の考えでは“ない”考えには、どんな物がある?
…結論を出さ“なかった”らどうだろう?
と言うように、今考えていること、そのものに“ない”を
組み合わせて、無理矢理に“別の世界”から
今考えていることを眺めてみる、感じてみる。
言葉の性質を活用して、あなたの世界を拡げることも
可能に出来ます。
私達が使っている言葉は、多く部分を自動で、無意識的に
処理(理解、判断)をしています。
ですから、言葉の性質を知って使い方を工夫するだけでも
随分と、自分自身の発想方法、相手に発想してもらうやり方に
影響を与えることが出来ます。
NLPでは、その“言葉の使い方”の特に
使いやすい部分を選んでお伝えしています。
あなたの言葉の使い方マニュアルとなる
知恵や知識を手に入れ活用できるようになります。
それをもとに、あなたが思い通りに動ける世界を整える
引き出すやり方を提案していきます。
今日の“ブログ”のヒントは、
覚える必要はありません。活用できなくても構いません。
ただ、あなたにとって新しい発想の糧に
して頂ければ嬉しく思います(笑) 。
(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2015.3.6 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/
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