僕の出身地、石川の方言で
“だら”というのがあります。
・・・人を馬鹿にする言葉です。
そして、“ら”の発音が巻き舌になり
強く長くなればなるほど、その度合いが
強く表現される
そんな表現です。
小学校の頃、北海道から転校してきた
友達とけんかになって、
思わずこの「だら」を相手に言ってしまいました
すると、相手は「???」という表情
こちらは、怒りに近い感情で興奮していましたが
相手の反応でかえって「なんで?」と混乱。
どうも、あいてはこの「だら」を
その時初めて聞いたらしく
その後、彼が僕に質問を始めました・・・
「“だら”って何?、魚?」
表情を見ると、こちらを馬鹿にしている風ではなく
純粋に「“だら”という言葉を知らない」様なのです。
その場は、それで大笑いして、仲直りするというオチです。
こちらの意図で伝えた言葉は
相手がその意味や意図について知らないと
想定とは異なった反応が返ってきます。
すると、こちらがその反応に対して
拍子抜けをするというか、かえって、
こちらが攻め込まれるなんてことがあります。
私達には、主体的な行動「アクション」と
反映的、受動的な行動「リアクション」とがあります。
そして、そのやりとりで、相手と「コミュニケーション」
しています。
ですから、こちらが何かしらの発言やアクションを
起こすときには、相手が「こんなリアクション」をする
あるいは、相手にして欲しいと、意識的、無意識的に思って
居るはずなのです。
コミュニケーションが「キャッチボール」に喩えられるのは
この互いの「アクション」と「リアクション」によって
成り立っているからです。
今日、考えてみたいのは、僕の子供の頃の思い出のように
相手の「発言」に対して、いつもと違ったリアクションを
するとどうなるだろうか? ということなのです。
たとえば、
相手が「挑発して怒らせよう」としているときに
「相手の予想以上のテンションで怒り出す」とか
相手のわかりにくい言葉(方言や外国語)でまくし立てるとか
というやり方以外に、
事実について、整頓をして、
「私の意見は“こう”で、あなたの意見は“こう”なのだ」
と、あたかも第3者のように分析し続けたとしたら
ということなのです。
もちろん、相手のテンションに気圧(けお)される
かもしれませんが、きっと、相手の思い通りのコミュニケーションに
巻き込まれる可能性は低くなります。
私達は、自分のコミュニケーションにおいて
思った以上に、相手がどのように返すか
・・・相手のリアクションに影響を受けています。
言い換えれば、相手とのコミュニケーションを
変えたいと思えば、あなたの「アクション」で
相手を変えようと思う前に、自分自身の、
「リアクション」を変えてみることが出来るということです。
人は自分がやりたいと思ったことは言われなくてもします。
反対に
自分がやりたくないと思ったことは言われてもしません。
その意味において、相手を変えるのは容易ではありません。
しかし、相手があなたの「リアクション」を受け手
「アクション」しているとしたら、
あなたはあなたの「リアクション」
すなわち、あなたの行動を変えることで
相手の行動に影響を与えることが出来るということなのです。
僕自身も、NLPをお伝えしていますが、
それを、相手に活用する事も素晴らしいですが
まず、ご自身の心の状態を整えて、
そして、相手にどんな影響を与えたいかを
見つけて、そのための「コミュニケーション」を選ぶ
そのためにNLPのコミュニケーションについてのスキルを
手に入れて頂けるとうれしく思います。
あなたの「行動」を変えることから。
相手の行動は、相手が変えたいと思えば変えてくれるでしょうが
それまでの間は、「アクション」/「リアクション」問わず
あなたの「行動」を変えることから始める。
そのためにこのブログや、HPお伝えしていること、
NLPに関するアイディアをさらにお伝えしていきたいと思っています。
これからもどうぞお付き合いください。
(初出 アメブロ“ひじま・まさき”のブログ 2014.10.14 一部改変)
http://ameblo.jp/awakeners/
Team-Awakeners ひじままさきのNLP/コミュニケーションワークショップ
こちらのHPで紹介しています。→ https://nlp.team-awakeners.com/
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