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“〜できない”という言葉から自分の思考を探求する

 “〜できない”と決めたのはどうしてだろうか?

「この役割、わたしには役不足でできません。」

 この人が、“できない”のはどうしてでしょうか?

 ・・・“役不足”の用法の問題のように
    なってしまいましたが。

 役不足を意味通りにとれば、
 自分はもっと大きな役割を果たしたいので
 この役割を「したくない」からできない
 と言うことになります。

 また、役不足を「力不足」の意味で取れば
 自分にはまだ能力が足りず、その役割を
 「果たせない」から出来ないということ
 になります。

 “〜できない”と言うフレーズを使うとき
 私達には、それを“しない”理由を
 意識的、無意識的に見つけています。

 さらに、結果として「しない」ことを
 自分が選択しているということに
 お気づきでしょうか?

 もちろん、会話の中で
 「〜しません」というよりも
 「〜できません」の方が語感として
 聞き心地のよい表現かもしれません。

しかしながら、「できない」と表現する事で
「しない」ことを知らず知らずのうちに
選択していたとしたら・・・どうでしょうか?

 「してみたらどうなる?」に興味をもつ 

 「できないこと」を考えているときには
 その行動の結果を、考えてなかったのでは
 ないでしょうか?
 言い換えれば、「しない」ことを前提に
 「〜できない」の論理を知らずに構築していた
 かもしれないのです。

 もちろん、私達には時間、お金、物理的な距離
 人、肉体、などなど、具体的に制約があるのも
 事実ですし、それが「〜できない」という 
 論理の根拠になります。

 しかし、その根拠は、それを「しない」と
 【決断する】為の理由になるでしょうか?
(ここにも「できない」という言葉の耳当たりの良さが
 あるのかもしれませんね?)

 「時間が無くて、資格取得の勉強が出来ない」
 こんな例があったとします・

 そこで、2つ質問を自分にしてみます。

 「資格取得の勉強をしないのは、
        時間が無いから“だけ”?」
 「資格取得の勉強をすると
   どんな(良い/悪い)影響があるの?」

 “しない”理由と、“した”影響を訊ねてみて下さい。

きっと、「〜できない」と思っていたときには
考えにのぼっていなかった、違った発想やイメージが
浮かんでくるはずです。

 口にした言葉が、意識していなかった
     思考パターンを知らせてくれます。

 今回は「〜できない」という助動詞について
 探求しています。
 そして、「〜できない」は私達の思考から
 「するための条件(するために排除すべき条件)」と
 「それをしたときの(もう一つの)未来像」とを
 削除します。

 つまり、私達が選択や、行動をするための
 五感の情報を少なくする役割を果たしています。

 確かに、情報が過多の場合には、
 情報を選別し、選択をし易くするコトが求められます。
 情報を排除することその物は私達にとって
 必要な機能でもあります。

 しかしながら、「〜できない」が
 私達の可能性、選択肢その物を奪うように働き
 始めたときには、どうぞ、今回のように

 「〜できない」ことについて
  それを“しない”と知らずに決めていたことに気づき、
  “しない理由”と“したときの”影響を
  探ってみてください。
  あなたにとって、適切な選択の情報として
  働くはずです。

さて、先程の
 「時間が無くて〜出来ない」
全ての人に、1日24時間あると思うのですが・・・?
その人にとって、時間が無いというのは具体的に、
1日23時間しか無い
ってことではないですよね。

 24時間のうち、〜に“時間を使わない”という
 “決断”をしていただけのこと。
 そう選択していたと言うことです。

言葉に意識を向けるだけでも
私達は、自分の無意識のやり方に
気づくことが出来ます。

そして、心の使い方を言葉から扱う方法も
NLPではお伝えしています。

自分自身が、望んだ結果を手に入れる時
それを止めたり、妨げたりする
思考やその結果の行動を
言葉から探ることをNLPトレーニングでは
学び、練習していきます。

このテーマに関すること、
あるいは、NLPに関することについて
HPやメールより、ご質問などを
受け付けております。

どうぞお気軽にお寄せ下さい。では。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2014.5.9 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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