初めての土地に、
旅行であれ、出張であれ出かけた時に
「あぁ、何か懐かしい感じで落ち着く」
こんな感覚を持ったことありませんでしたか?
懐かしさは、私達にある種の安心感を
与えてくれます。
懐かしさというのは・・・以前どこかで
同じ体験をした。という感覚。
いってみれば、
「私はこの経験がある。何が起こるかも想像できる」
と言う感覚。
私達の記憶とそれを活用する脳との間に
「想定内の世界に今いるんだ」なんていう
コミュニケーションがされているのかもしれません。
いずれにしても、
見慣れた(ような)風景や聞き慣れた音や声
よく似た雰囲気。
これらは、私達の過去の経験との
共通点を発見してそれが『安心』を
感じさせているようなのです。
つまり、私達は共通点を見つけると
安心することができるのです。
それは、「懐かしくて、ホッとする」
感覚を持ったことがあるとしたら
それが証明してくれます。
以前もお伝えしていますが、
私達の脳は、いつも私達が身の危険にさらされないよう
沢山の事を想定して、それに対する対策を
考え続けています。
ですから、予想できないコトが多ければ多いほど
脳は沢山のことを予想するためにフル稼働します。
この時、以外の私達は落ち着かず、沢山のことに
注意を払っているので、集中していません。
・・・緊張していると、集中しているように感じますが
注意を分散させて集中していない可能性が高いのです。
つまりすべてのことについて、色々な予想をする
・・・これは脳としては大仕事です。
ここに、「共通点・・・知っていること」があるだけで
その仕事が減ります。注意の分散先が減ります。
すると、脳は外の情報から徐々に、内部の処理に
時間を掛けられるようになります。
つまり本当の意味で考える事が出来るように
なるわけです・・・その状況では、
自分の周りはいわば安心できる場になっているはずです。
つまり、
脳が色々なことに
気を回さなければならないときには緊張をし、
脳が気を回さずに
思考に入れるような状況のときには安心できている。
・・・脳のお仕事をある意味で減らすことが
「共通点」、「経験」を思い出すことに
なるのです。
あ、そういえば、僕自身も、困った状況では
「なんか、こんなときに使えそうなこと
無かったっけなぁ〜???」
そう、なかっ『た』。。。過去の記憶、経験を
持ってこようとします。
だって、見たことも聞いたこともないことは
想いだそうも思いつくことも出来ませんから。
自分の中にある、十数億秒の経験の中から
きっと私達の困った時に使える知恵や経験
あるはずです・・・無いとは言わせませんよ(笑)
いずれにしても、困った時ほど
その状況に似た状況の中で上手くいったやり方が
参考になるものです。
・・・困った時のアイディア出し。
手がかりが見つからない時には
まずは、「共通点探し」から
初めて見るのも悪くないですよね。
Image credit: traffico / 123RF ストックフォト
(初出 Facebook NLPフィールドCafe2013.1.30 一部改変)
http://www.facebook.com/nlpfieldcafe
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