「あぁ゛~っ、
なんて言ったらいいんでしょうねぇ
なんかこう…うん…
こう、シュッというか、
スッという、スワっ、シュワッというか
あぁ゛~伝わんないかなぁ
そんな感じなんですよ」
こんな類の会話・・・を、
されたことはもちろん
したこともあります。
あらためまして
NLPフィールドひじままさきです。
伝えたいことが“ここ”にあるに
伝わらない、伝えきれない
…いい言葉が見当たらない
そんなときに使うのが
「~な感じ」。
間違いなくビジネスの会話では
排除される事が多い表現なのでしょうが
実を言うと言い得て妙な表現です。
そもそも「言葉」は明確かもしれませんが
その選択と解釈の基準は
極めて個人的です。
その結果、
明確であると思い込みやすい
「言葉」が伝えるモノは
極めて曖昧なものになる。
つまり、
「言ったはずだよね」に
…「聞いてませんでした」は
(ちょっと悲しいですけれど)一旦論外として
…「そういう意味だとは思いませんでした」
は充分あり得ること
「こういう意味」で伝えたけど
「そういう意味」に伝わる
ある「言葉」に
“こういう意味”を込めるのは自分の自由
“そういう意味”で理解するのは相手の自由
その意味で「~な感じ」で伝えたときと
結果それほど変わらなくなってしまうということ。
ある特定の「言葉」は、
「明確な表現だ」と思っている分
「言葉」が、誤解/齟齬を起こしうるという性質を
持っていたことを忘れてしまいます。
むしろ、表現そのものが曖昧で、感覚的な
「~な感じ」で伝えたとき、
一旦、相手に
「言ってることわかんねぇよ!(怒)」
と言われるかもしれません
が、
明確に
「それじゃ伝わってねぇよ!」
が共有されます。
「伝わってない」という共通認識があれば、
そこから、共に理解を“共同創造”する関係も
作る事もできるでしょう。
…もちろん、相手が協力的でなければ、
叱られっぱなしということもありますが
それは、「もっとわかりやすく伝えて欲しい」
と言う相手の意思表示。
互いの「伝わったはず」「理解したはず」という
見事な誤解よりももっと質の良い
コミュニケーションが成立しているはずです。
コミュニケーションの本質的な目的は、
「こちらが言いたいこと」を
「相手が理解する」こと。
さらに、
「相手からの協力を引き出す」
までを含む場合もあります。
伝わらないときに「同じ」やり方をしていても
結果は変わりませんから。
ビジネス相手の方であっても、
理解を深めあうという目的で
「~な感じなんですよ」
を使うのも、互いの理解を促すのに役に
立つはずです。
では。
©daseugen / 123RF.COM
(初出 Facebook NLPフィールドCafe2016.9.21 一部改変)
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