私の“言いにくい”ことは
相手にとって“聞きたくない”こと
とは限らない
“無理”っぽいお願いをするとき
なかなか言い出せない。
あるいは、相手が“不機嫌そう”なとき
なかなか言い出せない。
自分が“言いたくない”ときは、
そもそも言うつもりはないので
いいのかもしれません
が
日常、かなりの頻度で、
“言いにくいこと”を
言いたい場面
言わなくちゃならない場面
遭遇します。
今回は“言いにくいこと”の内、
“自分にとって
出来たら伝えたい、
わかってもらいたい
こと”について考えてみます。
“あなたが伝えたい”と思っていることを
“伝えにくい”と判断しているのは
…どうしてだろう
ということなんです。
もしかすると、それに対する
いくつかの答えを
既にお持ちかもしれませんが・・・。
どんな言葉を伝えたとしても
相手は相手の都合で
何かしらの反応をする
相手にあなたの“声”が届いていれば、
その人は何かしらの反応をします。
場合によっては、聞こえてきた
“声”あるいは“音”
が「なんなのか」を知るよりも
その人にとって大切な事があれば、
「聞かなかったこと」
にするという反応もあるでしょう。
まずは、相手があなたの“声”を
聞くかどうかの選択権を持っています。
そして、その声を聞いたあと、
あなたのメッセージについて
“同意する”
か
“同意しない…反論、拒否する”
かをその人の都合で決めます。
…その人の都合です。
そう、伝え手のあなたの都合ではない
のです。
しかも、もしかすると
“同意”と“不同意”の判断の
ポイントがあなたとは違うかも
しれないのです。
それはときに、内容について。
その内容に関しても、情報が不足して
相手にとって、“同意”の判断出来なかったために
拒否・反論という反応をする場合もありますし
あるいは、その
“伝え方”が不親切だ
といわゆる“へそを曲げてしまう”場合もあります。
だた、それは、あなたがあなたのやり方で
その相手に『伝える』と言う行動を起こすことで
始めて分かること
伝える前には、あなたの“伝えたこと”に
対する反応や評価は、完全には分かろうはずも
ありません。
あなたが覚えている“伝えにくさ”というのは
本当は相手がするはずの“評価”を
あなたが勝手にしてしまっていたに過ぎない
のです。
あなたが、相手の役割を奪っていたとしたら…
考えても見て下さい
“相手の気持ちや反応”を100%理解し会えるのであれば
そもそも、あなたの“いいにくい”はずのメッセージは
相手に、自動的に伝わってしまっているんじゃないですか?
…個人的には、自動的はやだなぁと
思うのですが如何ですか?
“思いを伝える”ための
ハードルとステップを
チェックしておこう
「ものは言いよう」と言うことがありますが、
それ以上に相手が“聞く”状態になっている
ということ…話し合える関係性(ラポール)が
大切になります。
しかし、一旦そのラポール(話し合える関係性)を
築くと
「それを崩したくない」
という思いを感じる場合が少なくありません。
その結果、
「伝えたいこと」のうち
“言いにくい”ことは、
伝えずに済ませようとする…これが
“言いにくいこと”を伝えたいのに伝えられない
の正体。
“話し合える関係性”を維持するために
(伝えたい肝心の)話をしない
というのでは、本末転倒ではないかなぁ
と思うのです。
これが、あなたにとっての
“思いを伝える”ために気づいておきたいハードル。
そして、それに対応するステップは
「丁寧に伝える」
ということ。
あなたがなんであれ、相手に話を伝えれば
相手は相手の都合で何かしらの判断をします。
そして、相手が同意するか、あるいは拒否、反論するかは
会話によって相手と交流したことによる
“単なる”反応です。
そして、その“反応”は、単に
“次に何をするか”のサイン
にしか過ぎません。
何をするか…それは
“同意”ならば、さらに話を進める
“反論”ならば、一致点と、不一致点を見つけ共有する
“拒否”ならば、スタートに戻って
話し合える関係性を再構築する
ただ、それだけでいいのです。
単にそれを丁寧にやれば良いだけ。
ここのある種の粘り強さがポイントです。
あなたが
“言いにくい”けれど伝えたいと思っていること
“言いにくい”けれど伝えなくちゃ
ならないと思っていること
それは、間違いなく
あなた自身の大切な想いのはずです。
そして、それを伝えることで
あなたの、あるいは、相手の可能性が広がる
ことに、意識にか無意識的にか
気づいているから
そう“思え”たはずです。
だから、ちょっとした、
丁寧に、コミュニケーションを続けること
伝える→関係を整える→伝える→関係を整える
を心がけてみませんか
…自戒を込めてですが、
話しやすい関係性というのに慣れすぎると
「親しき仲にも礼儀あり」の言葉のように
相手を時に気づかずに蔑ろに
していることがあるかもしれませんから
折々に、
話している相手との関係を確認する
必要であれば、整える
このちょっとしたステップを
あなたの日常の会話に
そして、あなたの大切な会話に
思いを伝える場面に
加えてみて下さい。
思った以上に関係性が変わる体験が出来ますから。
では。
(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2017.2.17 一部改編)
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