【今週のひとこと】
握り拳と握手はできない。
マハトマ・ガンジー
You can’t shake hands with a clenched fist.
Mohandas Karamchand Gandhi
コミュニケーションは
言葉のキャッチボールだといわれたりしますが、
キャッチボールには、
ボールを受け取る(キャッチ)
ことと
ボールを投げる(スロー)
事があります。
このキャッチボールという言葉、和製英語らしいのですが、
元々の英語でも、“Play catch”というようで、
語源もまた
“受け取る(キャッチ)”
が重要だということではないだろうかと。
なにしろ、投げたボールが、
相手に渡らない限り、
キャッチ ができませんし、
攻守交代して、次の
キャッチ もできません。
ボールが相手に『確かに渡る』ことが
重要な点…何を今更です。
しかし、
投げ手が、相手のことを考えずに
自分の好き勝手に投げていたとしたら
一方で、
受け手も、相手のことを考えずに
自分が構えているところ以外のボールを
取りに行かなかったとしたら
互いに、自分の事のみならず、相手のことを考えて、
二人で作り上げる
“キャッチボール”というゲームの
成立を共通目標に
ボールを投げたり、受けたりしなければ
単純なゲームのはずの
“キャッチボール”
でさえ、それは成立しません。
複雑な交渉や、難しい折衝ではなおのこと。
…「窮鼠猫を噛む」の諺もあり
自分の買ってばかりを押し通したり、
力任せに押し切ろうとすると、
本当はスムーズに進んだはずのことも
大した成果が出ないばかりか
単なるくたびれもうけになるかもしれませんよ。
「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり(孫子)」
では。
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2017.1.9 改変)
https://ameblo.jp/awakeners
LEAVE A REPLY