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「“ラポール”の感覚とは世界との距離感のこと」

「“ラポール”の感覚とは世界との距離感のこと」

 私の“思い”が伝わるのは、
   相手が受け取ろうとしてくれるから

 若い頃、仕事場の机で資料をつくって
 居たときのこと・・・。 
 近くの席にいる同僚に
 「なぁ、その書類取って〜」と
 気軽に声をかける。顔も上げずに。
 文句の1つも聞くつもりで待っていると

 「これか?」とその書類が手渡される。
 
 ・・・? 明らかに、同僚とは違う声
 その違和感に顔を上げると
 「あっ、ありがとうございます・・・じょ、常務」

 当時、営業部にはよく担当常務が
 打ち合わせをかねて様子を見に来て
 いらっしゃったのですが

 まさか、自分の同僚宛のメッセージを
 受け取って対応してくれるとは・・・

 ちょっといたずら好きな常務ではあったのですが・・・。

 どんな“思い”も受け取る人が居なければ
 その人の受け取る“準備”ができていなければ

 伝わる物も伝わらない。

 言葉であれ、思いであれを
   “伝える”には、互いの協力が必要

 私たちが覚える問題は、自分と“何か”との
 関係についての理解不足だと言うことができます。
 ・・・NLPやコミュニケーション用語で
    言えば、ラポールが出来ていない
    と言っても良いでしょう。

 問題とは、その物事と理解し合えていないと
 いうこと・・・だとしたら、
 まず何が出来るでしょうか?
 
 1つは、自分の評価、そしてそれに伴う感情に
 任せて、対立しないことかもしれません。

 “対立”は、いわばラポールの逆のアイディア。

 相手を“理解”するのではなく、“否定”する
 アイディアです。

 もちろん、自分の価値観や信頼できるか否かに
 照らして、自分で選べば良いのですが、

 ただし、いきなり「対立」は、あまりおもしろくない。
 仮に、縁がなくて、協力し得ない
 相手だったとしたら、その相手と
 わざわざ事を構える必要はないのですから。

 対立して、互いに疲れてしまう代わりに、
 今は、近づくときではないと、
 距離を置くのも、互いにとって“建設的”で
 かつ、主体的な関係の作り方です。

 そう、ラポールは築くだけではなく、
 外す、切るという選択肢を持っておくだけで、
 自分自身は、色々な物との
 “関係の作り方”が楽になります。

 全ての人は“自分のため”に生きていいんだ

 もし、あなたがそうしたくない相手から
 「理解」を期待することを期待されたら
 あるいは「当たり前のこと」という大義名分で
 強要されていたとしたら…どうでしょう。

 自分が、その相手を「知りたい」「理解したい」
 ならばまだしも・・・です。

 テレビやラジオといった放送電波は、
 だれに特定することなく、飛んでいます。
 
 あなたが見たい、聞きたいチャンネル以外の
 電波が、勝手にあなたのテレビやラジオの
 チャンネルを「俺を受け取れ」と変えたら

 ・・・のようなことを

 コミュニケーションで、やっているかもしれないんです。
 そして、それを、予測して、ある意味怖れて
 全く、相手に近づかないようにしたり、
 ないものにしたりしているのかもしれません。

そこで“ラポール”について、
自分で、繋いだり、ある時には、丁重に切ったり
する事ができたら、

その相手が、これまでであれば、
その存在を、居ないことにしようとしていた
物事(ときに問題という名になります)であれ、
人物(ときに苦手な相手という名になります)であれ、
自分自身(ときに「自分を好きじゃない」という表現になります)を、
必要なとき、
必要なタイミングに
適切な距離感で
理解し合えるのです。

“ラポール”は、関係する相手について
興味、関心を持つことから始まります。
そして、そこから、距離感や位置関係の
“丁度良い”ものを創っていく
そう、相手と創っていくのです。

まずは、自分から、ちょっと意識をしてみませんか。
相手に興味を持つということ。
…生き物が、興味を持つというのは
 好ましい物と、好ましくない物だと言われています。

どんな相手であっても、私たちは、
その相手に興味を持って、
丁度良い関係をつくればいいだけのこと。

・・・その入り口としてNLPでは
   ラポールから、そのスキルを学び始めるんです。

私達は、どんなものとも、“自分に合った”距離感
繋がり方を選ぶことができます。

そのさまざまな繋がり方の技術として
NLPを探求して見ませんか?

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2016.5.27 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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