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“対立”では勝てるものも勝てない

“対立”では勝てるものも勝てない

一対一であっても、出来ることなら
“対立”は避けたいもの。

なぜって?
力と力が正面からぶつかり合えば
その力同士は打ち消し合って、その分±0。
仮に勝ち残った方も、力は消耗している。

・・・これが、一対一ならば、
   勝者のままで居られるかもしれないけれど…

現実世界はもっとずる賢い存在が沢山居ます。
対立を傍観しながら、力の消耗を待って、
力を消耗した勝ち残った方に難なく打ち勝つ。

「漁夫の利でしたっけ?」

小学生か、中学生でも学んでいる
言葉ではなかったですか?

それでも“対立”は起きてしまう。

古今東西、覇権を握っていた勢力が
その座を奪われるきっかけとなったのは
内部対立、内戦。

ここは、歴史に学ぶところかもしれません。

同じように、自分の中に
対立があったりすると、
自分自身が疲れてしまいます。

・・・例えばある種の葛藤

「自分がしたいことがあるのに
 色々な制約があって出来ない」

制約があるから仕方ないと、頭で理解しても
何だか腑に落ちない。納得出来ない。

こんな思いが自分の中にあると、
毎日が今ひとつ楽しくなかったり
仕事も、プライベートも乗らない。

そう、自分の中に“内部対立・内戦”が
あったとしたら、その中は
対立でちょっと疲れちゃってる。

では、対立の構造って
そもそもどんなところにあるかというと

「相手の言い分を聞かない」

ということ。

どんな意見にもその人なりの
“理由や理屈”はあるもの。

それを聞かないというのは、
仮に“対立”して戦うにしても、
理にかなわない。

孫子の兵法の中の有名な一節
「敵を知り己を知れば百戦して殆からず」

相手に勝つ、相手に負けないためには
自分を知るだけでなく、相手を知ること
相手の言い分を聞かなければ、
相手に勝つことも難しいのだ。

そこで、相手の言い分を聞いてみる。
そこには、受け入れられる部分もあれば、
そうでない部分もある。

本来、そこで単に妥協をすると、
妥協した側に負け感が残るので
ちょっと望ましくない。

できたら、ここで“対立”から“協調・協力”に
シフトできると最高。
つまり“漁夫”に利をさらわれないように
互いの“利”を得られる方法を“協力”して
考えるのだ。

このとき、より大きな視点、効果を
共有できると良いわけで。

これが、自分の中の対立
「自分がしたいことがあるのに
 色々な制約があって出来ない」
の場合には、その両方の言い分を確認する。

 現状、したいことをしない理由
 仮に、したいことをしたら得られるもの
 現状、制約を改善しない理由
 仮に、制約を改善できたら得られるもの

そして、そもそも
 「そのしたいこと」で自分が
 「本当に手にしたいもの」は何か?
ここが起点になれば、

「自分のしたいこと」は、
「本当に手にしたいもの」を手にいれる
 途中の過程と言うことになります。

・・・その道を通る必要があるかどうか
   確認することが出来ます。

すると、制約に阻まれていたことは、
仮に、スルーできる、あとで出来る、とすれば、
その制約も制約でなくなるし、
葛藤そのものがなくなるので、
気に病むこともない。

これが、自分の中に発生した“対立”を
解消するひとつのやり方です。

少し形を変えれば、人間関係や
組織の中の対立にも効果があります。

これが、NLPの中で学ぶ
相手を“肯定的意図”で理解するという原則
を活用する方法です。

NLPは、現状あるものの中から
リソース(まさに資源)を引き出します。

私達はときに
「押してダメなら引いてみな」
という言葉が役立つように、

押し開ける扉だと思い込んで、
引いて開ける扉を押し続けるような
感じで、資源を見過ごしていることが
あるのです。

その意味では、“対立”も、互いに
「相手の言い分を聞かない」
ことで、互いの資源を捨てているだとしたら、

馬鹿馬鹿しいと思いませんか?

巷の日本の国のあり方に関して、
意見を主張すること。
それは、自分事として国を考えるという
大切な事だと思います。

ただし、相手の意見を聞かずして
自分の意見を押しつけるだけだとしたら
それは、互いに“消耗”するだけで
実りが薄いと思うんです。

・・・どんな人も価値がある存在ですから
   どんな状況でも、相手の存在を尊重する。

これを基本の姿勢にして
い(生)きたいとそう思ってます。

Win-Winの関係が大切といいますが、

“対立”ではLose-Loseになるコトの方が
多いと思うのは、僕だけでしょうか?

(初出 アメブロ“ひじま・まさき”のブログ 2015.9.29 一部改編)
http://ameblo.jp/awakeners/

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