【今週のひとこと】
考えすぎたことは全て問題になる。
(ニーチェ/ドイツの哲学者)
Everything that one thinks about a lot becomes problematic.
Friedrich Nietzsche
物事を考えるとき、
私たちは、多くの場合、“言葉”を使います。
そして、この“言葉”そのものは、
物事の全てを指し示すことは出来ないんです。
加えて、自分自身の思考を“誘導”する
働きがあります。
たとえば、
“何が問題なんだ”と考えているとき
“何を改善するんだ”と考えているとき
眺めている場所は似ているのに
思考は、
問題の原因(過去)に留まるか
問題の改善(未来)に向かうか
という違いになります。
もちろん、問題を探求しながら
改善に向かうというのは、
個人個人では、不可能ではないけれど
考えている最中には、
その方向性がどちらに向いているかに
気づきにくい。
・・・使っている言葉や、
最初に選んだ前提が
その方向を決めています。
すると、一度考え始めたことは
・・・その時に「問題だ」という
思考でスタートすると
考えるのは“問題”のこと。
“問題”から抜け出したいはずなのに
思考でラブコールを送るのは“問題”のこと。
このとき、考えれば考えるほど
ものごとは“問題”になっていく
・・・ですよねニーチェ先生。
加えて、考えで使う“言葉”が持っている情報は、
言葉になった瞬間から、
アップデート(更新)をやめてしまう。
考える事にとらわれればとらわれるほど
情報は、古く陳腐になる。
古く陳腐になっていく中で考えて似考えて
下す判断は、自ずと、現在の現実と
ズレている・・・なんてことになるわけですよ。
その意味でも、どうぞ、
今の自分の“感覚”を信じてみて下さい。
見る、聞く、感じる
できれば、予見なしに、素直にありのままを
見る、聞く、感じる
それがすぐに出来なくても、物事の
様々な可能性、側面を受けとめる感じで。
・・・この様々な可能性、側面を受けて
覚えるのが「直感」いわゆる“勘”というやつ
ときに、過去の知識や知恵にたよるとき
考える事、振り返ること大切です。
ただ、覚えておきたいのは、
過去の知識や知恵、
そして「そのこと」についての情報は
言葉を介する以上
最新ではないと言うこと
全てではないと言うこと
ときには、自分の語感もその判断に
味方として加えてみて下さい。
思考では扱っていなかった
最新の情報を“勘”の感覚で
伝えてくれるはずです。
では。
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2016.5.23 改変)
http://ameblo.jp/awakeners
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