応用力…臨機応変に対応する
事を求められる場合は多いのですが
たとえば、何かの面接で
「君は何が出来るの?」
と尋ねられて
「私は、今私にできることができます」
と答えれば
「何を言っているんだ!ふざけているのか!」
と叱られる場面が容易に想像できます。
考えてみれば
「何ができるの?」
の質問には、
「どの場面に置いて、どの分野で」
というような情報が
共有されていません。
で、その部分を
「空気を読む、忖度する」
とたぶん
質問者の答えに近くなるのでしょうが
明確には伝わっていません。
するとその面接に合格した後で
ときに
「あいつはダメだ」
と面接相手から言われる。
…場合によっては
面接官さんが必要な情報を
得ていなかったのかも…とか思うわけです。
実際の所、
私たちは、私たちの
思考、手足、身体を使った行動は
慣れていること
不慣れなこと
伝統的なこと
革新的なこと
できる限りのことが出来ます。
そして、“臨機応変”とは、
その状況に合わせた行動をする
ということなのですが、
その行動の結果どうなれば良いかが
わかっていないと
困ったことになり得ます。
“交通機関での移動”という喩え話に置き換えれば
少なくとも東京にいれば
新幹線にも乗れるし
電車や地下鉄にも乗れます
飛行機も船も使えます
つまり、状況としては
出来ること(乗れる交通機関)が
選り取りみどりです。
仮に
「臨機応変に」移動してくれ
といわれたとします。
・・・どうしますか?
新幹線ではハワイには行けません
飛行機を使ってお台場にも行けません
タクシーを使って鹿児島に行こうというのも
狙いがなければやってられない
つまり、移動する目的地が
わかっていなければ
タダやみくもにたくさんの手段があっても
仕方がないわけです。
今の状況から、次の状況に
移る(移す)行動を
その時の自分が提供できるベストの方法で
やると言うこと。
どういう状況にしたいか
が伝わっていなければ、
どんなに応用力がある人も
無力です。
…「臨機応変に」と伝えてくれた相手に
ゴールの確認と
使わない方が良い方法(ルート)
制約事項
を明確にしてもらう質問が必要です。
…当たり前のことではあるのですが
魔法の言葉
「臨機応変」で
伝えた側も伝えきった風に
感じていたりしますし
受けた方も、ただただ
ある種の押しつけ感だけを受けて
「どこへ臨機応変に向かうのか」
という情報を聞きそびれていたりします。
互いの情報交換を阻害する
「臨機応変」
という魔法の言葉
耳にしたときは、
ゴールを確認しましょう。
…そうすれば、
今できることの組み合わせで
「臨機応変」に
対応出来ますから。
ではまた次回。
(初出:あなたの相棒、賢いコーチの使い方
http://aibou-coach.blogspot.jp/ 2017.10.11改編)
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