“説得力”…実際に社会で生き抜くためには
とても必要な“力”です。
同じ事を言っても、この“説得力”の強さで
相手への“伝わり方”は異なります。
ではその“説得力”というのは、
どうすれば手に入るのかというと、
まずは、
その人そのものの“信頼”あるいは、
その人との“信頼関係”ということになります。
人は、話し手の人物“像”…聴き手側の評価を
話し手の発するものの評価(説得力)として
使います。
ですから、その信頼(関係)ができる前に
どんなに正しいこと、どんなに素晴らしいことを
伝えたとしても、伝わりません。
いって見れば、大切な贈り物を、
綺麗にラッピングして渡すか、
あるいは、無造作に、
スーパーのレジ袋なんかに入れて渡すか
に似ているかもしれません。
本当に親しい仲であれば、
あなたから、受け取ることそのものに
価値があるのですから、
(人にもよりますが)ラッピングの有無に
関わらず、相手は受け取ってくれるでしょう。
ところが、ちょっと畏まった相手に
無造作にレジ袋で渡したとしたら
受け取ってくれたとしても、中身ではなく
その贈り方に「大切にされて無さ」を
受け取るかもしれません。
親しさの度合いが引くときにはなおさら
何を渡すかではなく、どう渡すかが
“贈る”という行動の価値を左右する
ことがあるのです。
これは、相手に何かを伝えるというとき
ほぼ同じように働くようなのです。
同じひとことであっても、
あなたと親しい人、
信頼関係の築けている人であれば、
あなたが伝えることは
著名な人からのひとこと以上に
相手の方にとって、価値のある一言に
なり得ます。
しかし、まだ信頼関係が築けていなければ、
伝えている中身がどれだけ優れていても
伝わりません。
当たり前の原理原則的なことを
発言している、著名な方よりも
影響力は小さくなります。
何を伝えるか、以上に
誰が、どのように伝えるかが
伝えることに、影響力を与えるのです。
私達が、日常、何かの権威になる
必要はありませんから、
私達が“伝える”にあたって、
“影響力”を増すために
まずは、相手との“信頼関係”を
高めるということになります。
その一番の方法は、
相手の話を“聴く”ということ。
相手の話を、相手の意見として、
受け止めることです。
・・・必ずしも賛同する必要はありません。
相手の意見も、自分の意見も
同じように、話の場に存在することに
認め、相手の意見に敬意を払う
ということ。
単に“自分と違う意見”だからといって、
相手の“意見”を否定しないで下さい。
それは、そのまま“相手の否定”として
伝わり易いからです。
・・・どうしても自分の意見を伝えたい、
通したいとき、“伝える”事以上に
相手の意見を“否定”していることに
気付いて下さい。
互いの意見をまずは尊重しあうこと。
これが“伝える”ときに必要な姿勢です。
来週も、自分の“伝え方”を操縦する②
として、続けます。
http://aibou-coach.blogspot.jp/ 2015.11.11改編)
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