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私の伝え“方”はいつでも変えられる

 “このわからずや!”何回言ったら分かるんだ!

 何度言っても、どんなに説得しても
 分かってもらえない、伝わらない。
 熱心に伝えれば伝えるほど、自分も疲れてくる。

 一言、叫びたくもなりますよね。

 「How stubborn you are! 
  How many times do I have to tell you!」

 って、英語で言われたら、何回言われても、
 僕だったらすぐにはピンとはきません。

 上の文は、
 「このわからずや!何回言ったら分かるんだ!」
 を意味していますが、日本語で会話しているのに
 英語を使って伝えられたとしても
 「なんか怒ってらっしゃるようですが…」
 
 元々伝えたいことが伝わるどころか、
 相手に「怒り」だけが伝わってしまいます。

 たしかに、伝えていることを何回言っても
 分かってもらえないときには、イライラもします。
 イライラすれば、余計に伝え方は
 怒り混じりの一本調子、力ずくのゴリ押しで
 押しつけるモノですから、伝わるモノも伝わりません。

 ただ、あなたの「怒り」と「横暴さ」、それらが
 「執拗さ」としてだけ伝わったとしたら、

 何度も努力してお伝えしようとした果実としては
 少々悲しい結果となりはしませんか?

 “How stubborn you are!”
     …日本語でいうと「この、頑固者!」 

 英語がほとんど分からない相手だとすれば
 カタカナ語にも(たぶん)なっていない
 “stubborn”では伝わるべくもなく
 その相手に「何度言ったら」とイライラしても
 状況は変わりません。
 (針のない釣り竿で魚釣りをするようなモノ
   間違いなく魚は釣れませんよね)
 ましてや、何度も、何度も、伝えたとしても、
 相手にはその内容は伝わらず、あなたは疲弊してしまうだけ。

 相手に、「Why can’t you understand Me?」と
 言ったとしても、それも伝わらない。
 …伝え方、ここでは使う言語を変えるでしょう。
  通訳を使う、あなたが学ぶ、翻訳ソフトを使う
  方法はたくさんありますが、やり方を変えれば良い
  訳です。

 ここまでは、日本語 ー 英語の違いで
 伝わらないというのを例にしましたが

 同じ日本語で伝わらないんだから
 仕方が無いじゃないか!とおっしゃるかもしれませんね。

 一理あります。しかし、二理目は
 こちらにありそうですよ。
 私達が、日本語を使いこなせるとしたら
 あるいは、あなたが伝えたいことについて
 知っていることが多いとしたら

 あなたには、相手に分かってもらえるための
 「伝え方の種類、バリエーション」を
 作ることが出来るからです。

 それは、あなたのこれまで様々な人と
 日本語で話してきた経験、
 相手とその話題について共有したいとい
 意欲がそれを引っ張ってくれます。

 “何から”変えて種類を増やしていきますか?

 もし、あなたが一方的に、伝えたいことを
 伝えているだけだとしたら、
 “質問”を加えるだけでも違いが生まれます。

 それもたとえば、まず相手に、
 「今日、話したいことがあるので時間をとってくれ
   いつ頃、何分くらいだったらとれる?」

 相手と、理解して欲しい話を話すのだ
 という“合意”をあらかじめとっておくという方法。

 あるいは、その場に相手が来てくれて、
 話をいつもに似た感じで、話しているとき
 相手の表情を観察して、「分かってくれていない」感じを
 覚えたら、「ここまでで、どんなことが分かった?」
 と聞いてみることも出来ます。

 相手を置いてきぼりにしないことで、
 最終的な(層の厚い)「分からない」を避け
 丁寧に伝わり具合を確認しつつ進む方法。

 相手に、最初に理解しやすい伝え方を質問で
 リサーチするというのも役立ちそうです。
 「今から説明するのに、
  (だいたい僕は)図を書いて説明するんだけど
  どうかな?それとも、すぐに試してみたい?」
 と相手の好きな「聴き方」を知っておけば
 その分だけ、「分からない」を減らすことができます。

 NLPでは、相手がどのようにしたら伝えたことを
 理解しやすいかという“五感情報の扱い方”についても
 鋭敏に区分して理解する方法をお伝えしています。

 相手のことをこれまでよりも、
 少し丁寧に知ろうとすることで、
 「伝え方/聴き方」の違いを理解できます。
 その気づきをもとに、あなたが少し伝え方を
 変えるだけで、自然に、
 双方のコミュニケーションのが変わります。

 言い換えれば、相手を理解、尊重すること、
 その上で相手の聴き「方」を理解、尊重することで
 コミュニケーションの効率、効果、が格段に
 高まるのです。

 言い換えれば、相手を理解、尊重すること、
 その上で相手の聴き「方」を理解、尊重することで
 コミュニケーションの効率、効果、が格段に
 高まるのです。

NLPを学ぶことで、実際のスキル習得を通して  
人間そのものを理解し、尊重するやり方を再点検します。
ですから、たくさんの実習を通して
人間関係構築のエッセンス、鍵のありかを
どうぞ手に入れてください。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2014.7.25 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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