闇に烏(カラス)雪に鷺(サギ)
夕方になると、どこからともなく
沢山のカラスが飛んでくる。
ヒッチコックの映画のワンシーンの
ような風景を昔、実際に見たことがあります。
夕方、まだ辛うじて陽の光があるという
ちょっと薄暗い時間帯でした。
見たときには、言いようのない
奇妙さと薄気味悪さを感じて
ちょっとした恐怖を味わいました。
もっとも、記憶に残っていることゆえに
もしかすると、自分の中で、烏の数や
迫ってきた迫力は多少自分の中で勝手に
増幅されていたかも知れませんが・・・
しかし、もしこれが、夜暗くなってから
これらが飛んでくるのを見たと言う経験
だったとしたらどうでしょうか?
羽音はすれども・・・といって奇妙には
思うかも知れませんが、
迫ってくる感覚は少ないのかもしれません。
なぜなら、闇に烏の黒は目立ちません。
近くに交通量の多い道路でもあれば
羽音も聞こえず、それらが飛んでいたか
どうかにさえ気づかないかったも知れません。
気づいていなければ、怖さも襲っては来ません。
気づいていなければ、同じようにどんな気持ちも
やってきません。
違いに気づくと違いが生まれる
同じように、この季節、寒さで冷えた身体を
暖めようとお風呂で湯船につかろうとすると
最初は、どんなに丁度良い温度のお湯でも
熱く感じます。
しかししばらくすると、それにも慣れて
場合によっては
ぬるく感じてしまうこともあったでしょう。
私達の感覚は、違いや変化に気づかなければ、
それに対して慣れてしまう性質があります。
あるいは、その違いに対する差の大きさに
慣れてしまうと、本来は違うモノなのに
「同じモノだ」と捉えてしまうモノなのです。
・・・するとこんな事に気づきます。
こんなに「いつも、つらい事ばかり」
こんなに「いつも、苦しいことばかり」
と口にしているとき、
確かに、きっと「つらいこと」多いのでしょう
確かに、「苦しいこと」多いのでしょうが、
どうして「つらい」「苦しい」と気づけたか
「つらくない」やり方や状態
「苦しくない」やり方や状態に
私達の感覚が反応してくれているから。
つまり、無意識が
「その違いを創るやり方はないか?」と提案しているとき
と言えるかもしれません。
・・・諦めてしまっていたら
「つらい」も「苦しい」も
残念ながらなれて言ってしまいます。
今ココに気づかせてくれた、これらの感覚を
どう扱っていきましょうか?
今日一番の○○なことを探す。
そこには差、違いが生まれる。
「つらい」に気づいたら、今日一番
「充実したこと」を探すこともできます。
そして、それが見つかれば、とても元気になります。
一方で、
「つらい状況に包まれているから
とてもそんな中に、良いことなんか無い・・・」
そう思うときもあったかもしれません。
そんなときには、さらに「今日一番つらかった」を
探してみて下さい。
すると、今もし、「一番つらい」でなければ
そこに、その「つらさ」を抜け出した
やり方に気づけるかも知れません。
つまり、番号を付けられると言うことは
「つらさ」に関する違いを創ることができると言うこと
そして、そこには、違いを創る、
つらさを解消する
違いが存在すると言うことになります。
良くない状況のときに、無理に良い状態を思い描くと
かえってそのギャップにガッカリすることがあります。
ポジティブシンキングが上手くいかないときには
こういう気持ちが働きます。
今の自分の心の状態に合わせた
ゆるやかな「違い」を見つけるところから
始めればいい訳です。
最悪から、最良に急ハンドルを切るよりは
そこから抜け出して、心と身体の体力を
取り戻しながら、徐々に、良い状態へと
向かうために、
良いことであれ、悪かったことであれ
順位付けをして、
そこにある違いを創る違いのヒントを
違いを創って好転させる。
そんな、行動や心の使い方を今日一番の○○を
見つけることから、あぶり出してみませんか?
(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2012.12.14一部改変)
http://nlpfield.jp/mailseminar.html
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