小さな頃、叱られることが多かった
僕にとって
~しちゃいけません。
何回言ったらわかるの・・・
絶対に次からしちゃダメよ。
なぁんてことを、言われてきました。
叱られたくないので、
そのことを守っては来たけれど・・・
「しちゃいけない」と言われると
そのことに興味がむいたり
破りたくなるのも、
人情ですよね。
そうなんです。
僕たちは経験的に
「禁止されると、それに対して
同じくらいの、欲求がおこること」
を知っています。
その思いが強ければ
強いほど、その「やりたい」「やってはいけない」
その両方が強くなります。
よく使われる例ですが・・・
ちょっと試してみて下さい。
「あの出来事は思い出さないで下さい。」
と
「絶対に、あの出来事だけは思い出さないで下さい。」
もしかすると、後者の方が
余計に、「あの出来事」はなんであれ
思い浮かべずに
いられなかったかもしれませんね。
なぜなら、してはいけないと
“人”に禁止された(選択肢を奪われた)ことは
そうしたらどうなるか『知りたい』
そちらの方が、「しないこと」よりも
遙かに動機が湧くからです。
ですから、もちろん、「禁止」のコトバを
つたえる方法はべつにあります。
上の「あの出来事」の文章でいえば
「あの出来事」を思い出した結果
どうなるかを伝えること、
つまり動機づけの内容が
あるとその効果は変化していきます。
「絶対に、あの出来事だけは思い出さないで下さい。
そうすれば、少し楽にはなりますよ。」
どんな印象でしょうか?
どっちでもよくなったのかもしれませんね。
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「決して一人では見ないで下さい」
このあとに隠れているものが
わからないから
怖そうだけど、興味が湧くわけです。
そう、怖さを紛らすために
「決して一人で見ないで下さい、
二人で見れば格好いいとこ見せられますよ(笑)」
とか
「決して一人で見ないで下さい、
2人以上の方が私達儲かります(笑)」
何てことを想像した人
いるかもしれませんね。
私達のコトバは、自分を
相手をどんな風に動機づけているか
ちょっとだけ意識してみるのも
いいかもしれません。
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