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ほっぺにおべんとつけて・・・!

 日本の“ごはん”にある風景

 近頃は少なくなってきているのかもしれませんが、
 家族が一緒に食卓を囲んで食事をしていたとき
 ぼくは、どうも急いでごはんを食べる
 クセがあったようで、
 よく、
 「ほっぺにおべんとつけてどこ行くの?」
 と言われたものです。

 ごはんつぶをほっぺたにつけたまま
 ご飯を食べ付けていたわけです。

 しかしここには、ちょっとした愛情と
 ちょっとしたユーモアとが感じられるのは
 ぼくだけでしょうか?

 「気づくこと」と「伝えること」 

 これを、“厳しく躾けよう”と意気込んで
 子供に伝えようとすると
 「何ご飯粒ほっぺたに付けてるの!!
   行儀の悪い、もう、さっさとって・・
   ・・・いつも、お行儀が悪いんだから。。」

 ・・・一行目あたりで、子供はもう気づいてます。
    二行目では、反発するかへこんでます。    
    三行目は、“伝える点”では蛇足ですよね。

 ここには2つの気づきがあります。
 一つは、親の側が子供に「良くするために」気を配って
 ほっぺにご飯粒がついたことに気づく。
 もう一つは、こどもが、ほっぺにご飯粒がついたことを
 教えてもらって、直そうという気づく。
 (ここは、絞って2つにします)

 もし、「ほっぺたのごはんつぶをとって
     次にしないようにして欲しい」
 ことを伝えたいのであれば、

 ここに、怒りの感情もいらなければ
 落胆や、反発の感情も

 必要ありませんよね。

 もともとは、相手を「良くしたい」と
 思って、気を配って、伝えたかったのに・・・ 

 「どのように」伝えるかをちょっと工夫する  

 「相手のため」に伝えたいと意気込むと
 思わず、「自分の気持ち」が表に出すぎになるコトも
 あるものです。

 そこでます、相手に伝えたいことを
 どうやったら、うまく相手に伝わるかに
 ちょっとだけ意識を向けてみます。
  ・さらっとお願いする
  ・ちょっと皮肉やユーモアを交える
  ・お互いの利点を伝えて納得してもらう
  ・相手の反発覚悟で怒りをぶつける
  ・・・・いくつ出てきましたか?

  この数が多ければ多いほど
  相手への伝え方のバリエーションが
  多いのですから

 「なんで分からないんだ!!」とか
 「あんたは、いつも。。。」とか言うような
 
 伝えたいこと以外に、
 相手の「言うことを聴きたくなくなる」スイッチを
 押すようなフレーズを
 感情任せに言う可能性は小さくなります。
 
 人は感情の動物と言いますが、
 思った以上に、
  『何を言っているか』よりも
  『どのように言っているか』で
 相手に伝わっていないこと
 沢山ありますから。

 ちょっと「伝え方」注意を向けて見るだけで
 思った以上に効果が出てきますよ。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2013.2.15 一部改変)
http://nlpfield.jp/mailseminar.html

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