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「お前には、絶対に営業(マン)をやらせる!」と言われた日・・・

(初出 Blog NLP Rightフィールド2011.2.14)

こんにちは、アシスタントトレーナーまさきです。

「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。
今、もしも思い通りにいっていないことが
あったとしても、
数年後、十数年後経ったときに
その経験が別の成果に繋がっている
ことがある。

そんなことを伝えてくれることわざです。

この諺が伝えてくれるようなエピソードが
僕の新社会人時代にありました。

ということで、
今週のRightFieldのテーマは「忘れられない言葉」です。

改めましてアシスタントトレーナーまさきこと
稗島 正樹です。

今僕自身は、NLPを通して人の心理や行動に
関わっています。
幸運なことに、学生時代、心理学を専攻していて、
できれば、心理学周辺で仕事をしたいという、
自分のやりたい分野の仕事に就くことに
今、繋がったわけです。

しかし、その前には2社のサラリーマン生活が
ありました。
ここも、幸運なことに両者とも
次のステージに進みたいという
話をすることで、前向きな形で退職できました。

その意味では、恵まれていたのかもしれません。

そんな、最初の企業は地方のIT企業でした。
そして最初の仕事は「営業マン」。
心理学専攻をしていたとはいえ、
「営業マン」という仕事に
漠然とした、悪いイメージを持っていた僕としては
それを受け入れたくないと
配属前の研修の時から(当時は約1.5ヶ月ありました)
それとなく、お世話役の人事担当の先輩に話(根回し)をしたり、
システム担当講師の先輩に、
プログラムを早く作れることをアピールしたり
しながら、何とか、「営業マン」を回避できるように
若造ながらいろいろ苦心惨憺していました。

そして、役員面談があって、
そこでも、「システム開発」とアピールして面談を終えた物の

結果は・・・営業部、しかも、提案営業担当。
(提案営業は、当時のはやりのフレーズです)

その辞令を見たときの、
目の前の、真っ暗感、表情のコントロール出来ない感を
思い出すと・・・今は、ちょっと恥ずかしい気がします。

とはいえ、配属されて
最初の懇親会で、僕を指名してくれた
当時の担当常務が
僕に話してくれました。

「お前には、絶対営業をやらせたかったんだ。」

「人当たりも良いし、何か勘も良さそうだった。」
「何よりも、人の役に立つの良くないか?
  アイディア一つ、提案一つで、
     相手の会社の役に立てるんだぞ!」

・・・さすがに営業の大親分です。
 どうも、僕の気持ちの動くツボ
 意識的にか、無意識的にかはわかりませんが
 すっかり読まれていました。

 というよりも、たかだか22年程度の人生の
 若造が、営業約30年の大先輩に
 すぐには叶うわけもありません。

そして、何よりもより、高い視点から見て
僕自身がどういう風に、僕自身にとって、さらに会社にとって
その両方で活きるか!

そんな視点で
「お前には、絶対営業やらせる!」
と言ってくれたと思っています。

今から考えれば、
地方の中小企業には
システム部等というのはあまりなく、
ほとんどの場合、社長や役員との
商談になります。

大学での僕ちゃんが社長と
直接話の出来る経験の場が
給料をもらいながら与えられていたわけです。

そして、上手く受注が出来れば、
システム開発の人の喜ぶ(完成、納品)前に
先方とよかったね~と
喜びを分かち合える訳ですから
大変じゃなかったと言えば嘘になりますが
良い仕事の経験でした。

そして、そのお陰で人と出会って話をする
そんな力もつけることが出来ましたし、
同年代の社員だけでなく
その上司、さらにその上司、最終的に社長の
物の見方を聴くことも出来ました。

「お前には、絶対営業やらせる!」
これを言って貰えたお陰で
もしかすると、今の僕が居るのかもしれません。

実は、この言葉をかけて下さった
当時の常務さんは
もう十数年前に、お亡くなりになって、
直接、お礼を言ったり
恩返しをすることは叶わなくなっていますが、

僕自身は、この受けた想い、ある種の愛情を
次のチャレンジを迎えている人々の
成功の力になると言う形で
返していけると嬉しいです。

みなさん、今、どんな言葉をもらってますか?

中には、今、うざいな、とか、うるさいなとか
感じている物もあるかもしれません。

それでも、一度、面と向かってでなくても構いません
・・・そのときはこっそり
受け取ってみて下さい。

もしかすると、数年後のあなたにとって
かけがえのないエールやアドバイスを
もらっているかもしれません。

なにしろ、人生全ての経験が
何かしらの役に立っているはず・・・
それは、ほんの少し未来になれば
分かると思いますよ。
少なくとも、僕の経験では、間違いありません。
・・・ので。

では、また。

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